オクトパスエナジーは怪しいのか。契約して条件を全部確認したら、疑う場所が違った

オクトパスエナジーは怪しいのか。契約して条件を全部確認した結論は、会社は怪しくない。キャッシュバックの受け取り方だけ注意 暮らしの費用

※本記事にはプロモーションを含みます

【結論】オクトパスエナジーは、会社としては怪しくありません。 東京ガスとの合弁会社です。ただし調べていくと、疑うべき場所が違いました。 怪しいのは会社ではなく、「基本料金0円だから安い」という思い込みと、キャッシュバック23,000円の受け取り条件のほうです。

【根拠】 私は2026年8月に東京・品川の1Kで「シンプルオクトパス2026-04」を契約しました。料金表とキャッシュバックの適用条件を確認したところ、東京電力の標準プラン(従量電灯B)と比べた電気代の差は、私の使用量で年間727円でした。

【この記事で分かること】

  • オクトパスエナジーがどこの会社で、2022年に相次いだ新電力の撤退と何が違うのか
  • 「基本料金0円」で得になる使用量の帯(「月109kWhまで」と「月518kWh以上」の2つ)
  • キャッシュバック23,000円(2026年8月時点)を受け取れなくする7つの条件と、取り逃さないための対策2つ
  1. 私がオクトパスエナジーを疑った、5つのこと
  2. 疑い1 どこの会社なのか。東京ガスとの合弁会社だった
    1. 運営会社は「TGオクトパスエナジー株式会社」
    2. 契約は30万件を超えている
  3. 疑い2 訪問販売がしつこいらしい。ここは私に体験がありません
    1. 訪問で契約してしまった場合に、知っておくべきこと
  4. 疑い3 新電力は2022年に潰れた。その警戒は正しい
    1. 実際に、登録事業者の2割が撤退した
    2. 潰れた原因は、会社の大きさではなく仕入れ方だった
    3. オクトパスの契約は、その構造とは逆になっている
    4. 解約金は0円。合わなければ、いつでもやめられる
  5. 疑い4 基本料金0円は安すぎないか。計算したら、年間727円しか違わなかった
    1. 「基本料金0円」は、その分が単価に乗っているだけ
    2. 東京電力の公表値には、国の補助が混ざっている
    3. 私の使用量で計算した結果
    4. 得になる使用量の帯は、2つある
    5. ここは注意してください。公式の案内と、計算が食い違います
    6. 「燃料費調整なし」は保険になる。ただし12か月だけ
    7. ただし「放置すれば」の話です。1年経てば自分で選び直せます
  6. 疑い5 キャッシュバック23,000円は高すぎないか。受け取れなくする条件が7つある
    1. 条件は、規約に全部書いてある
    2. 23,000円を受け取れなくする7つの条件
    3. ⚠️ この金額と条件は「2026年8月時点」のものです
    4. 6つ目が意地悪です。節約した人ほど、もらえない
  7. 7つ目が、単身赴任には効きます。9か月以内に転居したら対象外
  8. 結局、いくつなら得なのか。あなたの検針票の数字を当てはめてください
    1. この線は、思ったより動きません
    2. 判断のしかた
  9. じゃあ、なぜ私はオクトパスにしたのか
  10. 契約前に私が確かめた、細かい不安
    1. 賃貸でも契約できるのか → できました
    2. 工事は必要か → 不要でした
    3. ガスとのセット割やポイント還元は → ありません
    4. なぜ5つのプランからシンプルオクトパスを選んだのか
  11. 選ぶのは、あなたです
    1. 選ばないほうがいい人
    2. 向いている人
  12. 正直に書いておくこと
  13. 5つの疑いは、こう決着しました
    1. メリットとデメリットを、私の言葉で
  14. 申し込むなら、先にこの2つをやってください

私がオクトパスエナジーを疑った、5つのこと

電気は乗り換えたら安くなるって言うけど、聞いたことない会社だと不安じゃない?タコの絵だし。

私も同じでした。 引越し先の電気をどこにするか決めるとき、候補に出てきたのがオクトパスエナジーでした。条件を見て、正直「うますぎる」と思いました。

評判や口コミを検索すると、良い意見と悪い意見が両方出てきます。どちらを信じるかを決められなかったので、自分の契約書と料金表で確かめることにしました。

オクトパスエナジーのマイページに表示された契約情報。シンプルオクトパス・30A・契約開始予定日2026年8月18日
実際に契約したときの画面です。プランは「シンプルオクトパス」、30A、供給開始は2026年8月18日。住所と供給地点特定番号は伏せています。

疑いを書き出すと、5つになりました。

  1. どこの会社なのか分からない。 タコのキャラクターで、外資らしい
  2. 訪問販売がしつこいと聞く。 強引に契約させられた話が出てくる
  3. 新電力は2022年に相次いで潰れた。 また同じことが起きないか
  4. 基本料金0円で、燃料費調整もなし。 安すぎる。裏があるのではないか
  5. キャッシュバックが23,000円。 高すぎる。何か条件があるはずだ

僕も全部疑ったよ。ふんで契約する前に、1つずつ潰していった。

先に結論を言うと、1・3・4は疑いが晴れました。2は私に体験がないので、分かったことだけ書きます。 そして残ったのは5だけです。5の中身は、私が想像していたものとは違いました。

疑い1 どこの会社なのか。東京ガスとの合弁会社だった

運営会社は「TGオクトパスエナジー株式会社」

公式サイトの企業概要によると、日本でオクトパスエナジーを運営しているのはTGオクトパスエナジー株式会社です。「TG」は東京ガスです。

項目 内容
設立 2021年1月
資本金 7億円(2021年3月9日現在)
本社 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー18階
代表者 代表取締役社長 中上英尋

公式サイトには「東京ガスとの合弁で日本へ参入し」と書かれています。

さらに東京ガス側の発表を見ると、2020年12月に英国オクトパスエナジー社との戦略的提携を発表し、約200億円を出資しています。

外資系というより、東京ガスが深く関わっている会社です。 タコのキャラクターとポップな広告のせいで実体が見えにくいだけでした。

※出資比率については、公式サイトにも東京ガスの発表にも記載がありません。 一部のサイトには具体的な比率が載っていますが、一次情報で確認できなかったので、この記事では書きません。

契約は30万件を超えている

同社の2024年10月の発表によると、日本での事業開始から3年で契約件数が30万件を突破しています。2024年10月時点の数字なので、今はさらに増えているはずです。

私が「聞いたことがない」と感じたのは、単に自分が電気の乗り換えを検討したことがなかったからでした。知らない会社と、実体のない会社は違います。

疑い2 訪問販売がしつこいらしい。ここは私に体験がありません

先に正直に書きます。私は訪問販売を受けていません。 オクトパスのサイトから自分で申し込みました。だから体験としては何も語れません。

ただ、調べていて無視できないものを見つけました。

「オクトパスエナジー 怪しい」で検索したとき、上位に出てくるのは解説記事だけではありません。Yahoo!知恵袋の相談が上がってきます。 内容は、訪問を受けて「アパート全体でこの電力会社に移行する」と言われて契約したが、不動産会社にも同じアパートの住人にも確認したらそんな話はなかった、というものです。相談者はクーリングオフを考えていると書いていました。

つまり「怪しい」と検索している人の中には、訪問販売で困って調べに来ている人がいます。

訪問で契約してしまった場合に、知っておくべきこと

電力の契約を訪問販売で結んだ場合、特定商取引法のクーリングオフの対象になります。契約書面を受け取った日を含めて8日以内なら、書面で無条件に解除できます。

「もう契約したから」と諦める前に、書面の日付を確認してください。

訪問販売って、その会社の人が来てるとは限らないんだよね?

そう。代理店が回っとることがある。僕はサイトから自分で申し込んだで、そもそも人と会っとらん。

ここで言えるのは1つだけです。 訪問販売の話と、電力会社そのものの信頼性は、分けて考える必要があります。 会社の実体は疑い1で見たとおりです。それでも、玄関先で判断するのはやめたほうがいい。 これはオクトパスに限った話ではありません。

疑い3 新電力は2022年に潰れた。その警戒は正しい

実際に、登録事業者の2割が撤退した

これは気のせいではありません。事実として起きています。

帝国データバンクの調査によると、2021年4月までに登録のあった新電力706社のうち、2022年11月時点で146社(21%)が倒産・廃業・電力事業からの撤退に至りました。2022年には8社が倒産しています。

契約先がなくなって無契約状態になる「電力難民」も発生し、2022年10月には45,866件に達しました。

「新電力は不安」という警戒は、正しい記憶に基づいています。

潰れた原因は、会社の大きさではなく仕入れ方だった

自社で発電設備を持たない事業者は、電気を市場から調達します。2022年は燃料価格の高騰で市場価格が跳ね上がり、調達価格が販売価格を上回る状態になりました。売れば売るほど赤字になる構造です。

つまり潰れたのは「新電力だから」ではなく、「市場価格で仕入れて、固定価格で売っていたから」です。

オクトパスの契約は、その構造とは逆になっている

私が契約した「シンプルオクトパス2026-04」の条件です。

項目 内容
基本料金 0円(30A・1日あたり)
電力量料金 30.93円/kWh・12か月変動なし
燃料費調整 なし
解約金・解約手数料 無料

2022年に問題になったのは市場連動型のプランでした。このプランは真逆で、燃料価格が動いても単価が変わりません。

解約金は0円。合わなければ、いつでもやめられる

ここは正直に書きます。将来の撤退リスクをゼロだと言い切ることは、誰にもできません。

ただ、この契約には保険があります。解約金・解約手数料が無料です。違約金を気にせず、いつでも別の会社に移れます。

解約金0円ってのが効くもんで、僕はここで不安がだいぶ減ったよ。

疑い4 基本料金0円は安すぎないか。計算したら、年間727円しか違わなかった

ここは計算し直しました。私は2回、間違えています。

先に言葉の整理をします。 この先3つだけ用語が出てくるので、こう読み替えてください。

用語 言い換えると
従量電灯B 東京電力の、いちばん標準的なプラン
基本料金 電気を1kWhも使わなくても毎月かかる固定費
燃料費調整 燃料の値段が上下したぶんを、毎月の請求で足し引きする仕組み

「基本料金0円」は、その分が単価に乗っているだけ

シンプルオクトパスは基本料金が0円です。そのかわり、使った分の単価が30.93円/kWhに設定されています。

シンプルオクトパス 東京電力 従量電灯B
基本料金(30A) 0円 935.25円/月
使った分の単価 30.93円/kWh 29.80円/kWh(〜120kWh)

単価だけならオクトパスが1.13円高く、基本料金だけなら935.25円分オクトパスが安い。 どちらが得かは、使う量しだいで入れ替わります。 だから計算するしかありません。

1回目の間違いはここでした。 東京電力の請求には燃料費調整が加わるのに、それを入れずに計算していました。

東京電力の公表値には、国の補助が混ざっている

燃料費調整は、いまマイナス(値引き)です。東京電力が公表している低圧の単価は、過去1年で▲7.19円から▲12.22円の間を動いていました。平均すると約9円の値引きです。

2回目の間違いは、この9円をそのまま使ったことでした。

東京電力の一覧表には、こう注記されています。

国の電気・ガス料金支援による値引き単価(…)を含みます

つまり公表されている数字は、純粋な燃料費調整ではありません。 国の補助が最初から混ぜ込まれています。そしてこの補助は、オクトパスにも同額で適用されます(オクトパスは「電気料金総額から割引を行います」と公表しています)。両方に効くものを、片方だけに入れて比べていました。

補助を抜いた純粋な燃料費調整の12か月平均は、▲7.47円/kWhでした。東京電力の実質単価は29.80 − 7.47 = 22.33円/kWhになります。

私の使用量で計算した結果

名古屋での実測は、年間1,221kWh(月79〜111kWh)でした。この使用量を東京電力エリアに当てはめます。

計算 年額
東京電力 従量電灯B 935.25×12 + 1,221×22.33 38,493円
シンプルオクトパス 1,221×30.93 37,766円
オクトパスが年間727円 安い

安くはなりました。でも年間727円です。 月にすると60円ほど。「安すぎて怪しい」と身構えるような差ではありませんでした。

得になる使用量の帯は、2つある

基本料金0円が効くのは、使う量が少ない人です。ただし分岐点は1つではありません。 東京電力は使うほど単価が上がる段階制(120kWh超で36.40円、300kWh超で40.49円)なので、たくさん使う人でもオクトパスが再び勝ちます。

1か月の使用量 安いほう
〜約109kWh オクトパス
約109〜518kWh 東京電力
約518kWh〜 オクトパス

私は月79〜111kWh(平均102kWh)なので、下の帯にいます。

ここは注意してください。公式の案内と、計算が食い違います

オクトパスは公式で「月250kWh以上が目安」と案内しています。ですが従量電灯Bと比べる限り、250kWhは東京電力のほうが安い帯です。

  • 東京電力 7,377円 / オクトパス 7,732円(月250kWhの場合)

目安を鵜呑みにせず、自分の検針票の数字で確かめてください。

「燃料費調整なし」は保険になる。ただし12か月だけ

燃料価格が上がったとき、東京電力の燃料費調整は上がります。ただし規制料金なので上限があり、公式の計算式から出すと +7.89円/kWh で頭打ちです。

いまは▲7.47円なので、上限まで1kWhあたり15.36円の余地があります。仮に上限まで上がった場合、年間1,221kWhだとオクトパスのほうが年間19,474円安くなる計算です。これが「燃料費調整なし」の保険としての価値です。

ただし、この保険は12か月で切れます。

料金メニュー定義書の第7条(3)に、適用期間は1年で、終了の翌日から「グリーンオクトパス」へ自動的に移行すると書かれています。そしてグリーンオクトパスには燃料費調整があり、オクトパス自身がこう書いています。

当社の燃料費調整額には上限がありません。 燃料価格が高騰した場合には、燃料費調整額の上限を設定している他社のプランよりも電気料金が高くなる可能性があります

東京電力は+7.89円で止まりますが、移行後のオクトパスは止まりません。13か月目からは、保険の向きが逆になります。

ただし「放置すれば」の話です。1年経てば自分で選び直せます

同じ定義書の第8条(2)に、こう書かれています。

やむを得ない場合を除き、(略)1年目の日が属する月の計量日または検針日まで、契約電流または契約容量を変更することはできません。電気料金メニューの変更についても同様とします

「1年目までは変更できない」=裏を返せば、1年経てば自分でメニューを変更できます。 シンプルオクトパスの新しい版が募集されていれば、そちらに入り直すこともできます。

実際、このプランの版は2024-04・2024-06・2024-10・2025-08・2026-04と、おおむね1年ごとに更新されています。 ただし次の版が必ず出るとは書かれていません。 そこは保証されていない、と理解しておいてください。

整理するとこうなります。

1年後 どうなるか
何もしない グリーンオクトパスへ自動で移る。燃料費調整があり、上限がない
自分で動く メニューを変更できる。新しい版のシンプルオクトパスがあれば入り直せる(保証はなし)

だから対策は1つです。契約から11か月後にカレンダーを入れて、そこで選び直してください。 私もそうします。放置すると、自動的に上限のないプランに入ったままになります。

疑い5 キャッシュバック23,000円は高すぎないか。受け取れなくする条件が7つある

差が年間727円しかないなら、どっちでもよかったんじゃない?

キャッシュバックがあるからです。 そして、ここが本題です。

条件は、規約に全部書いてある

私が申し込んだのは、比較サイトのエネチェンジ経由です。東京電力エリアのシンプルオクトパスで、キャッシュバックは23,000円でした(2026年8月時点・エリアとプランで金額が変わります)。

23,000円は大きい金額です。「なぜそこまで出せるのか」が気になったので、適用条件を最後まで確認しました。

すると、受け取りを難しくする条件が7つありました。隠されているわけではありません。全部きちんと書いてあります。ただ、申し込む前にここまで確認する人は多くないと思います。

23,000円を受け取れなくする7つの条件

# 条件 規約の記載
1 9か月待たされる 「電気を使用開始した日から9カ月後時点で契約を継続していること」
2 さらに2か月後に案内が来る 「契約継続期間を達成後2カ月後の月末までに、エネチェンジからご案内メールをお送りします」
3 通知はメールだけ 同上
4 受け取り手続きが別に要る 「ご案内メールにお受け取りの手順が記載されています」
5 90日の期限がある 「有効期限は、エネチェンジからのご案内メール送信後90日以内」
6 電気代が少ないと対象外 「9カ月間の電気料金支払い額がキャッシュバック金額をこえていること」
7 9か月以内に引っ越すと対象外 対象外=「ご利用の住所から転居された場合」

受け取れるのは、申し込んでから最短でも11か月後です。

⚠️ この金額と条件は「2026年8月時点」のものです

ここに書いた23,000円と7つの条件は、2026年8月10日にエネチェンジの公式ページ(更新日2026年8月1日)で確認したものです。

  • 金額はエリアとプランで違います。 東京電力エリアのシンプルオクトパス/KKオクトパスが23,000円、オール電化オクトパスは15,000円でした
  • キャンペーンは予告なく変更・終了します。 私が申し込んだ2026年8月1日と、あなたが見る日とでは、金額も条件も同じとは限りません

申し込む前に、必ず自分で最新の条件を確認してください。 そのとき見るべきなのは金額よりも、次の3点です。

  1. 継続期間は何か月か(私のときは9か月)
  2. 支払額の下限があるか(私のときは「9か月の電気料金がキャッシュバック額を超えること」)
  3. 転居したらどうなるか(私のときは対象外)

キャンペーンの金額は変わりますが、この3つの形は残ります。 金額だけ見て申し込むと、あとで条件に引っかかります。

6つ目が意地悪です。節約した人ほど、もらえない

条件6をよく読んでください。「9カ月間の電気料金支払い額がキャッシュバック金額をこえていること」です。

つまり9か月で23,000円以上払っていないと、23,000円はもらえません。

計算すると、こうなります。

  • 23,000円 ÷ 9か月 = 月2,556円
  • 2,556円 ÷ 30.93円/kWh = 月約83kWh

月83kWh以上使っていないと、キャッシュバックの対象から外れます。 節電を頑張るほど遠ざかる条件です。

私の場合を計算しました。年間1,221kWhのペースなら9か月で915.75kWh、金額にして約28,324円です。23,000円を5,300円ほど上回っているので、いまのところ受け取れる見込みです。ただし使い方が2割減れば、下限を割ります。

7つ目が、単身赴任には効きます。9か月以内に転居したら対象外

これが、この記事でいちばん伝えたいことです。

対象外になるケースに、こう書いてあります。

ご利用の住所から転居された場合

契約を続けていても、住所が変わった時点で23,000円は消えます。

9か月というのは、8月に入居したなら翌年の5月までです。春の異動と、正面からぶつかります。

単身赴任は、自分で引越しの時期を決められないことがあります。「9か月は動かない」と言い切れる人が、どれだけいるでしょうか。

比較サイトは「最大◯円キャッシュバック」を見出しにします。この条項を見出しにしているところを、私は見つけられませんでした。 転勤する可能性がある人にとっては、金額より先に確認すべき条件だと思います。

僕は2年から4年は動かん見込みだで、ここは大丈夫だった。ふんでも、まず自分の任期を確かめるのが先だと思う。

結局、いくつなら得なのか。あなたの検針票の数字を当てはめてください

ここまでの数字を、1つにまとめます。判断に使うのは2本の線だけです。

必要な使用量
電気代でオクトパスが得になる 月109kWhより少ない(または518kWh以上)
キャッシュバック23,000円をもらえる 月83kWh以上

つまり、月83〜109kWhの人は、電気代でも得をして、キャッシュバックももらえます。

私は月79〜111kWh(平均102kWh)で、この帯の中にいます。 だから契約しました。

この線は、思ったより動きません

「燃料価格で毎月変わるのでは」と思うかもしれません。調べたら、ほとんど動いていませんでした。

東京電力の公表値は1年で5.03円も振れていますが、国の補助を抜いた純粋な燃料費調整は、▲6.77円から▲7.72円の間=0.95円しか動いていません。 公表値が大きく揺れて見えるのは、中身の大半が補助のオン・オフだったからです。

そのため分岐点も月106〜118kWhの範囲でしか動いていません。

ただし、これは過去1年を見た結果です。 燃料価格が大きく動けば、この線も動きます。検針票の数字は目安になりますが、境目に近い人ほど、申し込む前に自分で計算し直してください。

判断のしかた

手元の検針票を出してください。 使用量(kWh)が書いてあります。

  • 月83〜109kWh両方取れます。 電気代も安く、キャッシュバックの条件も満たせる
  • 月83kWhより少ない → 電気代では得をするが、23,000円はもらえません
  • 月109〜518kWh → 電気代は東京電力のほうが安い。それでも9か月動かないなら、23,000円のほうが差額より大きい
  • 9か月以内に引っ越す可能性があるキャッシュバックは当てにしない

オクトパスエナジーの現在の条件と金額を確認する

私が申し込んだエネチェンジのページが開きます。キャッシュバックの対象になるのは、エネチェンジのページ内で申し込みを完了した場合だけです。ページの途中にある「公式サイトへ」から電力会社のサイトに移って申し込むと、規約上は対象外になります。金額と条件は変わるので、申し込む前にいまの表示をご自身で確認してください。

▶ 電気代そのものを安くしたい場合:TERASELでんき(純粋な電気料金では、私が比較したなかでこちらが1位でした)

▶ そもそも他社とも比べたい場合:エネチェンジで電力比較を行う(郵便番号と使用量を入れると、住んでいる地域で選べる会社が一覧で出ます。⚠️オクトパスのキャッシュバック23,000円を狙う場合は、上のボタンから進んでください。こちらは比較用の入口です)

じゃあ、なぜ私はオクトパスにしたのか

電気代の差は年間727円です。これだけなら、正直どちらでもよかった。 決め手はキャッシュバックでした。

私の場合、1年目の収支はこうなります。

項目 金額
キャッシュバック +23,000円
電気代の差(年) +727円
1年目の合計 +23,727円

2年目以降は、この計算ができません。 12か月でグリーンオクトパスへ自動的に移り、料金の仕組みが変わるからです。私は1年目の23,727円を取りにいって、そこで見直します。

それ、ずっと安いわけじゃないってこと?

そう。1年目だけの話だと思っとる。だもんで11か月後に見直す予定を先に入れた。

契約前に私が確かめた、細かい不安

調べる過程で気になって、実際に確認した点をまとめます。

賃貸でも契約できるのか → できました

私は賃貸の1Kで契約しています。 電気の契約は入居者が自分で結ぶものなので、大家さんや管理会社の許可は要りませんでした。

ただし例外があります。アパート全体で一括受電している物件は、入居者が電力会社を選べません。 私の物件は該当しませんでしたが、契約前に賃貸借契約書か管理会社で確認しておくと確実です。

工事は必要か → 不要でした

立ち会いも工事もありませんでした。 私の場合、Webで申し込んでから、供給開始日に自動的に切り替わる形です。引越し先で新規に契約する場合も、ブレーカーを上げれば使えます。

ガスとのセット割やポイント還元は → ありません

ここは他社に劣ります。 オクトパスにはガスとのセット割引もポイント還元もありません。

私はガスを別の会社(エルピオ)にしたので、そもそもセット割を選択肢に入れていませんでした。 ただ、電気とガスをまとめて安くしたい人には向きません。 その場合は東京ガスや大手電力のセットプランを見たほうがいいと思います。

なぜ5つのプランからシンプルオクトパスを選んだのか

オクトパスにはグリーン・シンプル・オール電化・EV・ソーラーの5つがあります。私が比べたのは、実質2つだけです。

  • オール電化・EV・ソーラー=設備がないので対象外
  • グリーンオクトパス燃料費調整がある。2022年のような高騰局面で読めなくなる
  • シンプルオクトパス基本料金0円・単価固定・燃料費調整なし

「読めない要素を減らす」ことを優先してシンプルにしました。 単身赴任は期間が読みにくいので、毎月の請求が予測できることを、数百円の安さより優先しています。

選ぶのは、あなたです

私は契約しましたが、選ばないほうがいい人もはっきりしています。

選ばないほうがいい人

  • 9か月以内に引っ越す可能性がある人
    転居した時点で23,000円は消えます。単身赴任なら、まず自分の任期を確かめてください。 ここが決まらないうちは、キャッシュバック目当てで選ばないほうがいい
  • 月83kWhより使わない人
    9か月の電気代が23,000円に届かず、キャッシュバックの対象から外れます。電気代自体は安くなりますが、金額は年間700円ほどです
  • プランの見直しを忘れそうな人
    12か月で自動的に別プランへ移ります。放置すると、上限のない燃料費調整のプランに入ったままになります

向いている人

  • 月83〜109kWhくらいで、9か月以上は動かない人
    電気代も安くなり、キャッシュバックの条件も満たせます。私はここでした
  • 1年後に見直す手間を許容できる人

正直に書いておくこと

この記事には、まだ確かめられていないことが4つあります。

項目 いつ分かるか
品川での電気代の実額 2026年9月中旬(初回請求)
昼間割引(ハッピーアワー)の実額 2026年11月。付与の通知は来ないので、自分で明細を見に行く必要があります
キャッシュバックを本当に受け取れたか 2027年8月。ここは続編を書きます
12か月後の移行で、料金がどうなるか 2027年8月

この記事の数字は、名古屋で12か月測った実績を東京電力エリアに当てはめた計算です。 品川で実際にいくらだったかは、9月に出ます。出たらこの記事に追記します。

キャッシュバックは、受け取れて初めて「得」です。 私はまだ受け取っていません。2027年8月に、受け取れたかどうかをそのまま書きます。

5つの疑いは、こう決着しました

疑い 結論
1 どこの会社か分からない 東京ガスとの合弁会社。資本金7億円、契約30万件(2024年10月時点)。実体はある
2 訪問販売がしつこい 私は体験していない。ただし訪問で契約した人の相談は実在する。訪問販売なら書面受領から8日以内はクーリングオフできる
3 新電力は2022年に潰れた 警戒は正しい(706社中146社が撤退)。ただし潰れたのは市場価格で仕入れていた会社で、このプランは固定単価=構造が逆。解約金0円なので動ける
4 基本料金0円は安すぎる 安すぎない。差は年間727円。得になるのは月109kWhまで(または518kWh以上)
5 キャッシュバック23,000円は高すぎる ここだけ本当に注意が要る。 受け取りを難しくする条件が7つ。9か月以内に転居したら対象外

メリットとデメリットを、私の言葉で

メリット

  • 基本料金0円。使う量が少ないほど効く
  • 単価が12か月固定・燃料費調整なし毎月の請求が読める。単身赴任は生活が安定するまで使用量が読めないので、ここは効きました
  • 解約金0円・契約の縛りなし=合わなければすぐ動ける
  • 条件を満たせばキャッシュバック23,000円

デメリット

  • 12か月で自動的に別プランへ移り、そこは燃料費調整に上限がない
  • キャッシュバックの条件が7つあり、9か月以内の転居で消える

結論をもう一度書きます。会社は怪しくありません。注意すべきなのは、キャッシュバックの条件と、12か月後の切り替わりです。

申し込むなら、先にこの2つをやってください

キャッシュバックを取り逃す人が多い理由は、忘れることと、メールが届かないことです。逆に言えば、やることは2つだけです。

  1. カレンダーに「2027年7月・オクトパスの確認」と入れる
    9か月の継続を達成した2か月後の月末までに案内メールが来ます。受け取りの期限はメールから90日。同じ時期にプランの自動移行も来るので、1回のカレンダーで両方に間に合います
  2. @enechange.co.jp と @enechange.jp を受信できるようにしておく
    案内はメールでしか来ません。迷惑メールに振り分けられたら、それで終わりです

この2つを先にやってから申し込むことを勧めます。 順番が逆だと、たいてい忘れます。

エネチェンジでオクトパスエナジーに申し込む

ここが最後の落とし穴です。キャッシュバックの対象になるのは、エネチェンジのページ内で申し込みを完了した場合だけ。ページの途中にある「公式サイトへ」から電力会社のサイトに移って申し込むと、23,000円は出ません。そして9か月以内に転居する可能性があるなら、この金額は当てにしないでください。条件は上の7つのとおりです。

▶ 電気代そのものを安くしたい場合:TERASELでんき(キャッシュバックの条件が合わない人は、純粋な電気料金で選ぶほうが確実です)

▶ そもそも他社とも比べたい場合:エネチェンジで電力比較を行う(郵便番号と使用量を入れると、住んでいる地域で選べる会社が一覧で出ます。⚠️オクトパスのキャッシュバック23,000円を狙う場合は、上のボタンから進んでください。こちらは比較用の入口です)

タイトルとURLをコピーしました