1ヶ月家を空けると、部屋は下水臭くなるのか。3部屋で確かめた話

1ヶ月家を空けると部屋は下水臭くなるのか。出かける前にやること=使っていない排水口へ水を流しておく 部屋の困りごと

【結論】10日間空けた品川の部屋は、臭いませんでした。 入居前の部屋は、退去後の清掃業者によって排水口が全部フィルムで塞がれていました。私は便器のフィルムだけを一度剥がし、かけ直して部屋を出ています。ほかの排水口は塞がれたままで、何もしていません。部屋に戻ったとき、臭いはなく、便器の水も見た目では減っていませんでした。

留守で臭うかどうかは、排水口の水が残っているかで決まります。 だから、出かける前にやることは1つです。使っていない排水口に水を流す。

⚠️それでも臭う部屋があります。 名古屋の部屋は、ゴミ受けを外さなくても、夏に長く家を空けて帰るたびにキッチンが臭いました。 シンクを洗っても消えません。シンクが原因ではなかったからです。 部屋には、目に見えない排水口がもう1つあります名古屋の話)。

※1ヶ月の実測はできていません。塞がなかった場合も確かめていません

【根拠】 2026年8月18日に品川の部屋の鍵を受け取り、便器にフィルムをかけて部屋を出ました。次に部屋に入ったのが8月28日です。その後は何も塞がずに2〜3日家を空けましたが、玄関を開けた瞬間の臭いは感じませんでした。

名古屋の部屋は、2025年7月から1年以上住みました。 夏のあいだ、長く家を空けて帰るたびにキッチンが臭い、シンクを洗っても消えませんでした。

兵庫の部屋は、2022年1月から約11ヶ月住みました。 夏のあいだ、シンクのゴミ受けを外すたびに強烈に臭いました。 シンクを洗っても、臭いは一時的に消えるだけでした。

※基礎情報

  • 現在住んでいる部屋:2026年8月入居の賃貸(東京・品川)。1Kの小型キッチン
  • 暮らし方:単身赴任。帰省で定期的に家を空ける(今の部屋では月1〜2回の予定)

【この記事で分かること】

  • 品川の部屋は、退去後の清掃で排水口が全部塞がれていたこと。塞ぎ方は1つではなく、塞ぐことに2つの働きがあること(水を蒸発させない/臭いを通さない)。⚠️名古屋の部屋は塞がれていませんでした=部屋によって違います
  • 10日間空けた部屋で、便器の水がどうなっていたか
  • 留守で臭うのは、排水口に溜まっている水(封水)が乾くから。自治体の技術基準にある「深さ5cm以上」は減る分を見込んだ数字で、その5cmが何日で乾くのかは、信頼できる資料が見つからなかったこと
  • 小型キッチンのシンクでは、ゴミ受けそのものが臭いを止める蓋になっていること。3部屋とも同じ形で、掃除で外している間だけ臭うこと
  • 名古屋の部屋で1年以上シンクを疑い続けたが、疑う場所が違っていたこと。 キッチンにある2つの排水口のうち、残ったのは洗濯機でした(確かめられないまま引っ越しました)
  • 出かける前にやることと、帰ってきて臭ったときに何から疑うか

1ヶ月くらい家を空けるんだけど、帰ったら下水臭くなってない? トイレにラップって聞くけど、本当に効くの?

僕が確かめられたのは10日まで。フィルムで塞いだ状態なら、便器の水は見た目では減っていなかった。ただ1ヶ月は試していないし、塞がなかったらどうなるかも分からない。そこは正直に書くね。

品川の部屋は、排水口が全部フィルムで塞がれていた

トイレも洗面台も、塞がれていた

2026年8月18日、品川の部屋の鍵を受け取り、入居前に部屋の中を確認しに行きました。部屋に入ってまず目に入ったのが、排水口という排水口が、ぜんぶ塞がれている状態でした。退去後のクリーニングで、業者がやっていったものです。

塞ぎ方は1つではありませんでした。

入居前の便器。便座と蓋を上げて、便器の縁ごと青い養生フィルムで覆われている

8月18日。鍵を受け取って最初に見たのがこれでした。便器は青い養生フィルムで覆われています
場所 どう塞いであったか
便器 便座と蓋を上げて、便器の縁ごと青い養生フィルムで覆ってある
洗面台 排水弁(栓)を閉じてある。 そのうえで、水があふれないように逃がす穴(オーバーフロー)にフィルムが巻いてある
洗濯機の排水口 青い養生が被せてある(防水パンの中の排水口。写真は名古屋の話にあります)
浴室の排水口 青いフィルムで塞いである

塞ぐことには、2つの働きがあります。

働き 効き方
水を蒸発させない 水面を覆うので、水蒸気が逃げない。排水口に溜まっている水が減らない
臭いを通さない 覆いや栓そのものが物理的な蓋になる。水が減っても、排水管からの臭いが上がってこない

排水口には常に水が溜まっていて、その水が排水管からの臭いを塞いでいます。留守にすると、この水が蒸発して減っていく。 業者は、この2つを両方いっぺんにやっていました。

家を空ける私たちにできることも、この2つだけです。 水を減らさないか、減っても臭いを通さないようにするか。この記事で出てくるやり方は、全部どちらかに当てはまります。

ただし、全部の部屋がこのようになっているわけではありません

名古屋の部屋も、兵庫の部屋も、入ったときは何も塞がれていませんでした。 同じ「退去後の清掃済み」でも、業者によって扱いが違いました。

つまり「空室なら塞がれているもの」ではありません。 私が入った3部屋のうち、塞いであったのは品川の1部屋だけでした。

ここで言えるのは1つだけです。塞いであった部屋は、10日たっても便器の水が見た目では減っていなかったということ。

10日後、便器の水は見た目では減っていなかった

8月18日、私が触ったのは便器の1か所だけです。10日後に見比べられるよう、水がどこまで入っているかを撮っておきたかったので、フィルムを剥がしました。 そのついでに便器のクエン酸掃除を済ませ、水を満たしてから、フィルムをもう一度かけ直して部屋を出ています。

次に部屋に入ったのが8月28日です。フィルムをかけ直した日から数えて10日、玄関の扉を開けたときの結果をそのまま並べます。

8月18日、業者のフィルムをかけた状態の便器

剥がす前(8月18日)

10日後にフィルムを外した便器。水位は見た目では変わっていない

剥がした後(8月28日)
左=業者がかけたフィルムを、私が剥がす前(8月18日)/右=10日後に剥がしたところ(8月28日)
確認したこと 結果
玄関を開けた瞬間の臭い なし
便器の水位(フィルムを剥がして) 見た目では変わらない
フィルムの状態 たわんでいない。水滴も付いていない
ほかの排水口 養生を外しても臭いなし

目盛りを当てて測ったわけではありませんが、目視ではほとんど水面は変わっていませんでした。

その後、8月に2日間、9月に3日間、部屋を空けました。このときはフィルムを全部剥がした状態でしたが、どちらも玄関を開けた際に臭いはありませんでした。

この記録で言えること、言えないこと

言えるのは「塞いだ状態で10日空けたら、水は見た目では減らなかった」です。 塞がなかった場合と、1ヶ月空けた場合は確かめていません。

条件も付きます。8月の東京・1K・空室での1回です。気温も湿度も換気の効き方も部屋ごとに違うので、同じ10日でも結果は変わると思っています。

では、その水はどれくらい持つのか。調べていくと、深さの基準が出てきました。

なぜ留守だと臭うのか。封水の「5cm」が意味すること

5cmという基準は、減る分を見込んだ深さだった

排水口の中には水が溜まっていて、その水が排水管からの臭いを塞いでいます。この水を「封水」と呼びます。留守で臭うのは、この水が蒸発して減り、排水管からの臭いを止められなくなるからです(封水切れといいます)。

言葉だけでは伝わりにくいので、図にしました。例に使ったのはキッチンのシンクです。 シンクの排水口にはゴミ受け(生ゴミを受けるカゴ)が入っていて、その下端が水に浸かることで、空気の道を塞いでいます。 なぜそういう作りなのかは3章で書きます。

封水の仕組みの図解。ふだん・留守で乾いたとき・ゴミ受けを外したときの3コマ

左=ふだん/中=留守で水が乾いたとき/右=ゴミ受けを外したとき。 水が5cmあるあいだは、臭いの道が塞がっています

調べたところ、この水には深さの基準がありました。自治体の排水設備の技術基準に、このように書いてあります。

そのたまり水を封水と称するが、有効封水深は、最小50mm最大100mmといわれる。トラップの最小封水深は、50mm以上でなくてはならない
(吉備中央町 公共下水道排水設備工事技術基準。2026年9月8日に確認)

同じ「50mm以上100mm以下」は、福島県の建築工事の共通仕様書や、三重県伊賀市の図面にも出てきます。

ここで1つ、はっきりさせておきます。5cmを下回った瞬間に臭いが通るわけではありません。 水が張っている限り、空気の道は塞がっています。

では5cmは何かというと、減る分をあらかじめ見込んだ深さです。封水が減る原因は、蒸発だけではありません。

減る原因 中身
蒸発 使わないと乾く。留守で効いてくるのはこれ
自己サイホン 水を流したときの圧力の変化で、封水ごと引かれる
毛管現象 髪の毛や糸が水溜まり(トラップ)にまたがると、水が伝って抜けていく

最初から浅くしか溜まらない作りだと、この3つで溜まっている水がすぐ無くなってしまうだから最初に水の深さを5cm確保しておく、という設計です。深さの上限が10cmなのは、深すぎると流す勢いで汚れを押し流す力が落ちるためです。

つまり留守の話で効いてくるのは、5cmという数字そのものではなく、「その5cmが何日で乾くか」のほうです。

「何日で乾くか」の数字は、見つけられなかった

封水が何日で乾くのかを知りたくて調べましたが、信頼できる数値にたどり着けませんでした。 出てくる説明が食い違っています。

説明 出どころ
1週間ほど水を流さないと、封水切れを起こして臭いが上がる 空き家管理の解説
蒸発は数週間〜数ヶ月で起こる 同じ分野の別の解説

1週間以内で切れるなら、2〜3日の帰省でも、部屋を出る前に水を流しておいた方が無難です。数ヶ月もつなら、その手間は要りません。 同じ「留守にする」でも、やることが変わります。

私が探した範囲では、1日あたり何mm蒸発するかを実測して公開している資料は見つかりませんでした(自治体の技術基準にも、深さの規定はあっても蒸発の速さは書かれていません)。気温・湿度・部屋の換気・トラップの水面の広さで変わるので、1つの数字にしにくいのだと思います。

だから、私が出せるのは自分の部屋の実測だけです。8月の東京で、フィルムで塞いだ状態の10日間なら、便器の水は見た目では減りませんでした。

ここから言えるのは「塞げば効いた」です(フィルムで塞がなかった場合は未検証)。

長期不在なら、出る前に排水口の水を満タンにする。ラップとの使い分け

乾く日数の数字が無いと分かったところで、やることは1つに絞れました。出かける前に、使っていない排水口へ水を流しておく。 これだけです。

理由は2つです。

  • 減っていれば、その分が補充される。封水は流した水で入れ替わるので、出発時点で満タン(5cm以上)から始められます
  • 満タンから始めれば、持ち時間を最大にできる。乾く速さが分からない以上、できるのはここまでです

ラップとは、やっていることが違います。ラップは水を蒸発させないため。水を流すのは、蒸発する分を先に足しておくためです。

選ぶ目安は、留守の長さです。 数日の帰省のような短い不在なら、水を流すだけで足ります。1ヶ月のような長期なら、ラップを貼ったほうが確実です。 蒸発そのものを止めにいくので、期間が延びても効き続けます。品川の部屋の便器は、フィルムで覆ったまま10日置いても、見た目が変わりませんでした。

ラップは、出かける前に貼って、帰ったら剥がします。短い留守を繰り返す人ほど、この作業の回数が増えます。

水を流す先は、普段使っていない排水口です。洗面台、浴室、洗濯機の排水口。毎日使っている場所は、そこの水がそもそも減っていません。

洗面台下の配管。U字に曲がっていて、ここに水が溜まる

同じ部屋でも、洗面台の下はU字に曲がっています。ここに水が溜まります

封水を作る部品は、1か所に1つでよい

同じ技術基準に、もう1つ関係する文があります。

排水管に直結する器具には、原則として各々にトラップを設けなければならない

排水口ごとに、臭いを止める仕組み(トラップ)が1つ要る。逆にいえば、1つあれば足ります。LIXILの公式Q&Aにも、水が溜まる部分が配管の途中に2つあると「排水の流れが悪くなる」と書いてあります。

臭いを止めているのは、水と、その水を溜めておく部品のセットです。 部品というのは、シンクのゴミ受けや椀、洗面台のU字に曲がった管のことです。5cm以上の水があり、それを溜めておく部品がある。この2つが揃って初めて、臭いの道が塞がります。

だから臭いが上がってくる原因も2つです。水が乾いたか、その部品が外れているか。水が乾く話はこの章で書きました。部品が外れる話を、次の章で書きます。

シンクのゴミ受けは、蓋そのものだった

3部屋とも、ゴミ受けの下に「椀」が無かった

私は最初、勘違いをしていました。

排水口の臭いをネットで調べると、こう出てきます。「ゴミ受けの下に、椀(防臭ワン)という部品がある。それが臭いを止めている」。

それで品川の部屋のゴミ受けを外し、外したあとの排水口の中を見ました。椀はありません。水が溜まっているだけで、蓋になるものが見当たりませんでした。

兵庫の部屋でも、名古屋の部屋でも、同じでした。3部屋とも椀が無い。 ここで「部品が外れているのでは」と考えたのですが、3部屋そろって同じ部品が失われている、というのは考えにくい話です。 だとすると、欠けているのではなく最初からそういう作りなのではないか。そう思い直して、メーカーの説明を探しました。

小型キッチンのシンクは、ゴミ受けと防臭ワンが一体だった

答えは、水栓と排水金具のメーカーであるカクダイの説明にありました。

外径   キッチンの種類
180ミリ 一般的な家庭用キッチン
186ミリ 主に業務用キッチン
115ミリ ワンルーム、業務用の小型キッチン
【ワンルーム・業務用小型キッチン】
小型キッチン用バスケット
バスケットと防臭ワンが一体型となっています。
(カクダイ「カク鯛」流し台トラップの構造。2026年9月8日に確認)

カクダイの文中の「バスケット」が、ゴミ受けのことです。小型キッチンの流し台では、ゴミ受けそのものが防臭ワンを兼ねている。別の椀が無いのは欠品ではなく、そういう作りでした。

品川の部屋のゴミ受けを、あらためて見ました。上半分は網、下半分は穴の無い筒で、下端が開いています。この筒が水に浸かって、空気の道を塞いでいる形です。

シンクのゴミ受け。上半分は網、下半分は穴のない筒

取り出したゴミ受け。上半分は網、下半分は穴のない筒になっています

シンク下の扉も開けました。管はL字に曲がってはいますが、水が溜まる形(U字・S字・途中のふくらみ)はありません。 曲がっているだけで、水は素通りしていきます。

シンク下の配管。L字に曲がっているが水が溜まる形はない

シンク下。L字に曲がってはいますが、水が溜まる形はありません

つまりこの部屋では、臭いを止めているのはゴミ受け1つです。

え、ゴミ受けが蓋なの? じゃあ通販で「防臭ワン」って売ってるあれは何?

あれは家庭用の180mmみたいに、椀が別部品になっている型の交換用。僕の部屋の型には合わない。カクダイも「外径を測ってから買って」と書いているよ。

自分の部屋がどの型か。見分け方は2つ

私の3部屋がすべて一体型だったからといって、賃貸のシンクがみんなそうだとは書けません。型式ごとの設置の割合は、メーカーも公的資料も公開していません。分かっているのは、メーカーが複数の型式を並べて案内していることまでです。

自分の部屋の型は、ゴミ受けの下シンク下の配管、この2か所を見れば見当が付きます。

見る場所 見えたもの 意味
ゴミ受けを外した下 椀(お椀を伏せた部品)がある 椀が別部品の型。椀が封水を作る
椀が無く、水が溜まっているだけ 一体型の可能性。ゴミ受け自体が蓋
シンク下の配管 水が溜まる形がある(U字・S字・途中のふくらみ・点検キャップ付き) 封水はシンク下にある型(LIXILの浅型排水口はこの形)
曲がりはあっても水が溜まる形が無い 封水を作っているのは、シンク下ではなく排水口の中の部品(椀かゴミ受け)

掃除でゴミ受けを外すと臭う

外している間だけ臭うのは、蓋を取っているから

品川の部屋のシンクは、ゴミ受けを外さなければ臭いません。 洗うためにゴミ受けを取り出したときだけ、排水口から臭います。兵庫の部屋も同じでした。

ただし、強さは同じではありません。兵庫はきつく、品川はほとんど気になりません。 同じ状況でも、部屋によって程度が変わります。この差が、ゴミ受けを洗っている間どうするかを選ぶときに効いてきます。

理由が分かれば、当たり前のことでした。ゴミ受けが蓋なのだから、取り出せば排水管とつながります。

もう1つ、兵庫の部屋で経験したことがあります。ハイターを配管に流した直後は、ゴミ受けを取り出しても臭いません。ただし2〜3日で、また臭うようになります💦

臭いの元は管の中の汚れで、普段はゴミ受けがそれを塞いでいた、ということだと思っています。「洗っても数日で戻る」のは、掃除が足りないからではありません。 ゴミ受けを外している間は蓋が無い、というだけの話です。

選択肢は3つ。私は我慢することにした

ゴミ受けを洗っている間、臭いをどうするか。やり方を3つ並べます。

方法 費用 手間 私の判断
何もしない。洗い終わるまで我慢する 0円 なし これにした
洗っている間、排水口にラップか簡易的な蓋をする 0円〜数百円 塞いでいる間は流しが使えない 選ばなかった
同じゴミ受けを予備で1つ持ち、取り出したら即入れ替える 部品代(数百円〜千円台。型は部屋によって違うので、現物の寸法を測ってから買う 予備の管理が必要 選ばなかった

私が我慢を選んだ理由は1つです。品川の部屋の臭いは、兵庫のときと比べて弱い。 取り出したときに少しする程度で、そこまで酷くありません。洗い終えてゴミ受けを戻せば、臭いは止まります。それなら、洗っている数分のために物を増やす必要はないと判断しました。

臭いが強い部屋なら、話は変わります。ラップは、業者が便器にフィルムでやっていたのと同じことです。物理的に塞げば臭いは上がりません。洗う時間が長い人や、洗っている間も流しを使いたい人には、予備を1つ持って入れ替える形が合います。どれを選ぶかは、その人の許容範囲で決まります。

見えない排水口がある。名古屋の部屋は洗濯機を疑っている

シンクを1年以上疑って、ハイターを流し続けた

ここからは、原因が分からないまま引っ越した部屋の話です。

名古屋の部屋には、2025年7月から1年以上住みました。夏になるとキッチンが臭いました。 玄関を開けた瞬間に臭いと分かるのに、シンク下の扉を開けても臭くない。

ずっと臭っていたわけではありません。 長く家を空けて帰ってきて、玄関の扉を開けた瞬間は臭いがこもっている。そのまま何日か生活していると、自然に消えていく。また長く家を空けて帰ってくると、またこもっている。この繰り返しで、強く感じるときと、そうでないときがありました。

そこで最初に取った方法が、兵庫のアパートで試したときと同じ、シンクの排水口にハイターを流すことでした。多いときには一度に3本も(笑)。それでも臭いは復活しました💦

品川の部屋でゴミ受けが蓋だと分かってから振り返ると、噛み合わないことがあります。名古屋の部屋のシンクも、ゴミ受けは外していませんでした。品川の部屋と同じ型なら、その状態でシンクの封水は効いていたはずです。

そもそも、ハイターが一度も効かなかったこと自体が答えだったのかもしれません。 洗っても変わらないなら、洗っている場所が違う。つまり、シンクは犯人ではなかったのではないか。

臭ったり消えたりを繰り返したことにも、説明が付きます。これは私の見立てです。留守のあいだに、どこかの封水が乾いて臭いが上がる。帰ってきて水を使っているうちに、乾いていた封水に水が足されて、また塞がる。 だからしばらくすると消える。また家を空ければ、同じことが起きる。

帰ってきたときによって強さが違ったのも、これで説明が付きます。 乾く速さは、気温や湿度、どれだけ家を空けたかで変わるはずです。どこまで減っていたかが毎回違った、ということだと思っています。

つまり名古屋の1年間は、この記事で書いてきたことが、毎月繰り返されていただけなのかもしれません。

じゃあ名古屋の部屋は、何が臭ってたの?

今は洗濯機の排水管を疑ってるよ。でも配管は床下で見えないし、もう引っ越したから確かめようがない。だからこの記事では「分からなかった」と書くね。

使わない排水口から順に乾く。洗濯機はその筆頭

留守で乾く排水口は、シンクだけではありません。洗面・浴室・洗濯機の排水口にも、それぞれ封水があります。使わない期間が長いものから順に乾くはずです。

私が今いちばん疑っているのは洗濯機の排水口です。単身赴任だと洗濯の回数が少なく、帰省で空ける期間もある。使用頻度が低い排水口ほど、封水は保ちにくいと考えています。夏に臭った、という症状とも合います。

臭った場所も、洗濯機を指しています。 名古屋の部屋は1Kで、玄関を入るとキッチン、その奥が居室という間取りでした。洗濯機置き場は、玄関を入ってすぐ。キッチンと同じスペースです。そして臭ったのは、そのキッチンだけでした。

キッチンには排水口が2つあります。シンクと、洗濯機。 シンク下の扉を開けても臭くなかったので、シンクは外れます。残るのは、洗濯機です。

玄関を開けた瞬間に分かったのも、それなら説明が付きます。 洗濯機の排水口は、玄関のすぐ横にありました。

品川の部屋の洗濯機の防水パンと排水口。この先の配管は床下で見えない

写真は品川の部屋、8月18日に入居した日の洗濯機の排水口です。青いのはクリーニングの養生で、ここも塞がれていました。この先の配管は床下にあり、名古屋の部屋も同じで見ることができませんでした(名古屋の写真は残っていません)

ただし、確かめられていません。名古屋の部屋の洗濯機の排水管は床下にあり、目で見ることができませんでした。品川の部屋も同じ床下配管で、こちらは臭いません。構造の違いでは説明がつかないので、原因は特定できないまま引っ越しました。

1週間・1ヶ月と家を空けるとき、排水口にやっておくこと

出かける前

やることは2つだけです。排水口に水を足しておくか、排水口を乾かないように覆うか。 どこまでやるかは、留守の長さで変わります。

期間 やること
1週間〜10日 使っていない排水口(洗面・浴室・洗濯機・便器)に水を流して、封水を満タンにしてから出る。 私が10日試したのは、業者の養生が付いたまま便器だけラップをかけ直した状態で、そのときは便器の水は見た目では減っていませんでした
1ヶ月以上 業者が空室でやっていたのと同じく、洗面・浴室・洗濯機まで全部塞ぐ。 何日で乾くかの数字が無い以上、これが確実な形です

私が名古屋で1年間やらなかったのが、これでした。 シンクは何度も洗いましたが、出かける前に洗濯機の排水口へ水を流したことは、一度もありません。

帰ってきて臭ったら

まず、すべての排水口に水を流してください。 乾いて減った水が補充されます。臭いが残っている間は、窓を開けるか換気扇を回します。

水を流して臭いが消えるなら、原因は封水が乾いたことです。

水を流しても消えないなら、封水以外に原因があります。 ただし、そこから先を自分で確かめる方法を、私は見つけられませんでした。名古屋の部屋では、配管が床下に入っていて目で追えなかったからです。

下水の臭いは、生活のクオリティに直で影響します。誰も臭い部屋で過ごしたくはないはず。私もイヤでした。少しでも皆さんの生活環境の改善に繋がればと思っています。

参考にした資料(本文中の引用は、いずれも下記から)

  • 吉備中央町「公共下水道排水設備工事技術基準」(例規本文)
    https://www.town.kibichuo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/r056RG00000488.html
  • 株式会社カクダイ「カク鯛」流し台トラップの構造
    https://kakutai.jp/learning/kouzou_kitchen/
  • LIXIL よくあるご質問「キッチンの排水の流れが悪い」
    https://faq.lixil.co.jp/
  • 福島県 建築関係工事共通仕様書/三重県伊賀市の図面(封水深「50mm以上100mm以下」の記載を検索結果で確認)

いずれも2026年9月8日に確認。

タイトルとURLをコピーしました